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経緯

約束の期限が迫ってくると同時に、激しい疲労感や頭痛、不眠に悩まされるようになった。
・・・戻るのが怖い・・・

思っている事を全部説明して、期限延長をしてもらった。
2003年2月末、健忘なども心配だった為、初めて心療内科へ掛かった。
最初はスタッフによる面接。
家族構成、ライフイベント、環境、悩み、身体症状、全て聞かれ、答えた。
健忘の事を話すときには、涙が出た。
このまま症状が進んで、家族や友達の事までわからなくなったらどうしよう、と。
その頃、自分のHPのBBSに、夜中に一度書きこんで消した事がある。
「このままみんなの事も忘れちゃったらごめんね」

面接が終わると、少し待って、担当医と会った。
女性の先生で、少しホッとした。
あれこれと聞かれたり、話したりで先生はこう言った。
「アルツハイマーとかじゃないです。これだけの事があって、悩み苦しんでいるのだから、
他の事を忘れてしまっても無理はないです。」
また泣いた。
「お薬の説明をしますね。まず気持ちを安定させる為のお薬、デパスです。
1日3回飲んでみてください。
もうひとつは、一応、こう鬱剤ですが、ルボックス、この薬がメインで、
これは効いてくるまでに2週間位かかります。
それまでの間、デパスの方が効き目を感じると思います。
どちらも副作用として眠気や時々吐き気等があります。
あまりひどいようならすぐ来てください。」
こう鬱剤・・・?ズバリ聞いてみた。
「鬱病ですか?」
「いえ、著しく、パワーが落ちている状態です。とにかく自分を責めすぎず、安静にして下さい。」
そうしてこの先生の元へ毎週通う事になった。

2.3回目の時、先生に勧められたものがある。
バッチフラワーレメディ、という、アロマテラピーの飲用版みたいなもの。
花のエキスを抽出したものを水で薄め、2.3滴ずつ飲み物に垂らして服用する。
先生が言うには「花のパワーを取り入れる、というもので、薬ではないし、医学的な証明もないけれど
おまじないみたいなものですね。」とのこと。
もし、やってみたいなら、分けてあげます、と言われ、翌週から出してもらうようにした。

それ以降、ネットや図書館で借りた本で鬱病を含む、心理的な病気の事を勉強した。
リストカット(リスカ)についてのサイトなども見た。
私は病院に掛かってから、ものすごく自分の容姿が気になって、引いては周りの目が気になって、
病気面なんじゃないか、他の人から見たら挙動不審なんじゃないか、ものすごく醜くなっているんじゃないか、
と気にすればするほど、返って挙動不審になっている気がして、買物など、必要最低限の外出しかできなかった。
だから、体に傷が残るリスカは絶対にできないと思った。

2003年3月20日木曜日。
私の30歳の誕生日。
同じ3月生まれの高校時代からのまぶだちの一人が、映画に行こう、と誘ってくれた。
恵庭のシネコンで、彼女の見たいという「青の炎」を見て、千歳のビアガーデン内にある
トロピカルドームという花の温室を見学して帰った。

夜、もう生きていても仕方ない、と思う事が起こり、
前日の通院で貰っていた1週間分の薬を全部飲んだ。
その少し前まで、普通にネットしてた。
BS見ながら家族や友達への謝罪の手紙を書き、一粒一粒、プチプチと薬を出し、テーブルに並べた。
およそ30以上はあったと思う。
前の週に残してた薬も全部出して山を作った。
死にたい、というより、もう、何も感じなくなりたいとそればかりを考えていた。
泣きながら、手紙を書き終え、ひとつ、ふたつ、コップの水で飲み始めた。
段々涙は止まり、目の前の薬を飲む事に没頭した。
最後には面倒になり、一気に飲んだ。
眠気が副作用の薬だから、すぐに眠くなってきた。
BSではルーベンスの絵画が映し出されていた。
・・・ネロと同じだ。パトラッシュがいないけど・・・
ぼんやりしていく頭の中でそんな事を思い、絵を見てるうちに意識が遠くなった

この先は、私は全く記憶がなく、あとから聞いた話になる。
翌朝3月21日、春分の日。
母がテレビをつけたまま、布団にも入らず眠っている私を見て、夜更かしして居眠りしてる、と
思ったらしく、「コラ!部屋で寝ろ!」と怒ったそうだ。
私は「うん」と返事をし、フラフラと2階へ上がったという。
そしてドタッと布団に倒れこみ、その音を聞いた母は寝ぼけて転んだかな、と思ったそう。
でもその姿を見た妹は「なんか姉ちゃん変だよ?」と母に言い、ふと見ると、掃除をする為に
母がよせた紙切れに、私の謝罪の手紙があるのを見付け、さらにからっぽの薬の袋を見付け
ビックリして私の元へ来て「クスリ飲んだのかっ?」と聞いたという。
私は「うん、全部飲んだよ」と答えたらしい。
慌てて仕事で不在だった父に電話をし、「水を飲ませて吐かせろ!」と言われ、めちゃくちゃ
水を飲ませたが「もういらない」と私は訴えたという。
この日は祝日で私の掛かっている病院は休みだった為、そこの本院となり、
入院施設もある病院へ車で連れて行った。

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