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2002年、初秋、階段から転げ落ちた。
背中から落ちた。
昇ってる途中でフワーっとなって、手すりを掴んだが、落ちた。
背中が紫になり、所どころすりむけて、お風呂に入ると沁みた。

2002年、初冬、十二指腸潰瘍が出来た。
救急車を呼ぶか、夜間担当院に連れて行って欲しいと思うほどの痛みだった。
何日も前から胃痛を感じていた。胃薬飲んでムリヤリ眠った。
胃カメラ飲んだら先生曰く「出来たてホヤホヤです」。
エコーでは胆管ポリープが見つかった。こっちはとっても小さいので心配ないとの事。
潰瘍はそれこそ出来たてだったので、薬飲んで治療した。
年が明けて再びカメラ飲んだ時は傷跡だけになっていた。

このあたりから健忘が始まった。

「忘れた事」を次に何か忘れるまで、忘れている状態だった。
何かを忘れてた事に気付いて「あれ?こないだもこんな事あったな」と思い出す感じ。

一番記憶に残る「忘れた事」は、
普段から買いものへ行くときは必ずメモして持って行くのだが、その日の買いものは、
必ずその店ではそれしか買わないものだったので、メモを持って行かなかった。
店に着き、いざ商品を、と思うが、何を買えばいいのか思い出せない。
何をしに来たかわからない。
一旦家に帰り、トイレに入って気付いた。
「トイレットペーパー買うんだった」

それと前後して、洗濯中、2階へ干しにカゴに入れて持って上がり、干してる途中で
チャイムが鳴り、階下へ。
応対し終わった時には洗濯の事をすっかり忘れて掃除をしてた。
夕方、2階へ上がると、カゴに入ったままの洗濯物。
泣いた。
最近、こういう事が多すぎる、おかしい、若年性アルツハイマーとかだったらどうしよう、と。

2003年1月末、限界に達した。
1年数ヶ月の間に何度も一人で真っ暗な部屋で声を殺して涙を流した事。
全て私が悪いとされる事。
なんにも知らずに幸せにやってると思っているだろう、自分の親が、
私が泣いている事を知ったらどれほど悲しむだろうと思うと、言えずにずっと抱えてた事。
体の調子もずっと良くない事。

全ての事にこれ以上はもう、耐えられない。

2003年2月1日、簡単な荷物と、パソコンを持って、結婚して初めて実家へ長期、戻った。
期限は3週間。
気分転換と休養という名目で。

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